ダイエット商品の不誠実さについて
年が明けると、やたらテレビやCMでダイエット特集が組まれますよね。長期休みで体重が増えてしまった方に対するアプローチです。
体重の悩みって大きいですよね。うつになると体重が増えたり減ったりして、それがまた元気をなくすきっかけになったりもしますし。
ニュースアプリやyoutubeなどでもしょっちゅう広告がはいります。
ただ、ダイエット系の特にサプリの広告は、人の不安を煽ったり、過度に期待させる不誠実な広告が多いような気がします。特に「HMB」というサプリの広告。プロテインの何倍もの効果があって、痩せる効果があるというものです。
僕は本格的にトレーニングをしていたので、サプリについては詳しいですし、減量、増量についても知識と実績があります。その中で思うこと。
①飲むだけで痩せるはありえない
運動や食事制限と同時に行うことで、効果を促進することはあるかもしれませんが、飲むだけはありえない。そして、促進の度合いも「びっくりするほど」というのはないと思います。ラーメンの写真を載せながら何を食べても大丈夫とか、嫌いな運動をしなくても大丈夫、これを飲めば痩せる。ありえない。ちなみにアメリカの研究データで運動をしなくてもサプリを飲んで効果があったとかよく紹介されますが、実験対象の体重が100キロ以上の肥満であることが多かったり、食事制限も併用していることがほとんどです。そこは広告では伝えませんが。
②高すぎる
たぶん広告料と利益をかなりのせてるのだと思います。基本的にサプリの成分はどの商品を買っても変わりません。うちの商品はHMBのほかに減量を促進する成分をさらに配合!独自ブレンド!とか言いますが、ただ混ぜているだけです。しかもちょっとだけ。だいたいが単品で買った方が安いです。
本当ひどいもんだと思います。特に特に特に。ある俳優さんが広告塔のHMB。筋肉の美しさを競う大会にも出ている人です。広告では俳優さんの「太っている写真」と「腹筋がバキバキ」になっている写真を並べて、HMBを飲んで短期間でこうなりましたと紹介しています。
知らない人が多いと思いますが、太っているときは大会前の増量期の写真です。
ボディビルでは身体を大きくするために大会前のオフシーズンは増量する人が多いのです。筋肉も脂肪も増えてしまうので、結果太ってみえます。そのあと大会までに脂肪だけを削っていく。
要はもともとマッチョで痩せている人が、大会で勝つために「わざと」太らせてから痩せるのです。
もちろん大会前までには過酷な減量をします。サプリだけ飲んでなんてありえません。
その前後の写真を使って、太ってる人が痩せたって表現するって不誠実すぎる。
もちろん俳優さんの身体自体は努力あっての美しい身体です。努力する姿が好きで毎日ブログを見ていた時期もあります。でもお金が絡むと変わってしまうのかな。
プライベートも仕事も誠実でありたいですね。