うつになったら、焦っても焦らなくても結果「大丈夫」だから
うつの症状がでてからもう9か月くらい経ちます。今は体調が落ち着き、会社にも通えるようになりました。
治療の過程で一番言われたことは「焦らないで」ということです。ただ、うつになると焦るなと言われても焦ってしまう。僕も5か月くらいずっと焦っていました。
うつであることを認めたくなくて焦りました。
寝れなくて焦りました。
涙が止まらない自分に焦りました。
人と話すと背中に激痛が走る自分に焦りました。
病気休暇になってからは、早く県庁に戻らなくてはと思い焦りました。
休職処分になりたくなくて焦りました。
市役所に戻されたくなくて焦りました。
昇進試験を受けたくて焦りました。
給料が減ることに焦りました。
うつだと周囲にばれることに焦りました。
なんで回復しないんだ…と焦りました。
※市の規則で病気休暇は3か月、それ以降は休職発令(分限処分)になり、昇進試験受験資格の喪失、給料の減額、外部団体への異動が解消となる。異動解消となると市職員に周知される。
主治医や心理士、課長からも焦らなくていいと言われていましたが、僕は焦ることを止めることができませんでした。だってうつが早く治らないと、自分の避けたいことが現実になってしまうんだから。
でも結局、全部くらって現実になりました。
休職になり、市役所に戻され、昇進試験も受けれず、給料も減り、異動解消が周知されることが決まってしまった日。
終わった…ではなかったんですね。逆に始まった。
焦りの対象が消えて、焦りが消えていきました。そしたら徐々に回復していきました。
心理士からも、うつは焦りがなくなったときに回復してくると言われていました。
本当でした。
焦りの対象が、焦らなくても良かったことに気づいたような感覚でした。
焦って避けようとしていたことはそこまで重要ではなかった。
うつになると怖くて怖くてたまらない。治らないと自分の考えるマイナスが実現してしまうから。でも自分の考えるマイナスはそこまでマイナスではない。病気になると正常な判断ができずにマイナスに考えすぎる。現実になったら終わると考える。
でも現実になっても大丈夫でした。現実にならない方がいいのかもしれないけど、ならない方がいいなんて誰が決めたのか。長い人生で考えたらくらっておいた方がいいかもしれない。
回復してそんな風に考えられるようになりました。
だから焦らなくても「大丈夫」。なかなか焦りがなくならなくても結果「大丈夫」です。
困っている人の参考になれば幸いです。