幸せに生きる~うつ病公務員の場合~

うつになったけど復活できた公務員のブログ

2019年にうつになって休職した30代公務員のブログです。今は復職し元気に暮らしています。自分の経験が誰かの参考になれば嬉しいです。

うつになったら、焦っても焦らなくても結果「大丈夫」だから

うつの症状がでてからもう9か月くらい経ちます。今は体調が落ち着き、会社にも通えるようになりました。

 

治療の過程で一番言われたことは「焦らないで」ということです。ただ、うつになると焦るなと言われても焦ってしまう。僕も5か月くらいずっと焦っていました。

 

うつであることを認めたくなくて焦りました。

寝れなくて焦りました。

涙が止まらない自分に焦りました。

人と話すと背中に激痛が走る自分に焦りました。

病気休暇になってからは、早く県庁に戻らなくてはと思い焦りました。

休職処分になりたくなくて焦りました。

市役所に戻されたくなくて焦りました。

昇進試験を受けたくて焦りました。

給料が減ることに焦りました。

うつだと周囲にばれることに焦りました。

なんで回復しないんだ…と焦りました。

 

※市の規則で病気休暇は3か月、それ以降は休職発令(分限処分)になり、昇進試験受験資格の喪失、給料の減額、外部団体への異動が解消となる。異動解消となると市職員に周知される。

 

主治医や心理士、課長からも焦らなくていいと言われていましたが、僕は焦ることを止めることができませんでした。だってうつが早く治らないと、自分の避けたいことが現実になってしまうんだから。

 

でも結局、全部くらって現実になりました。

休職になり、市役所に戻され、昇進試験も受けれず、給料も減り、異動解消が周知されることが決まってしまった日。

終わった…ではなかったんですね。逆に始まった。

焦りの対象が消えて、焦りが消えていきました。そしたら徐々に回復していきました。

心理士からも、うつは焦りがなくなったときに回復してくると言われていました。

本当でした。

 

焦りの対象が、焦らなくても良かったことに気づいたような感覚でした。

焦って避けようとしていたことはそこまで重要ではなかった。

うつになると怖くて怖くてたまらない。治らないと自分の考えるマイナスが実現してしまうから。でも自分の考えるマイナスはそこまでマイナスではない。病気になると正常な判断ができずにマイナスに考えすぎる。現実になったら終わると考える。

 

でも現実になっても大丈夫でした。現実にならない方がいいのかもしれないけど、ならない方がいいなんて誰が決めたのか。長い人生で考えたらくらっておいた方がいいかもしれない。

回復してそんな風に考えられるようになりました。

 

だから焦らなくても「大丈夫」。なかなか焦りがなくならなくても結果「大丈夫」です。

 

困っている人の参考になれば幸いです。