うつになっても人生終わらない
僕はうつと診断されて会社に行けなくなったとき、人生終わったと思いました。
治らないかもしれないし、治ったとしても再発するかもしれない。
市役所に戻っても、後ろ指さされながら生きていくのかな。
弱い奴とレッテル張られて生きていくなんて耐えられない。
何をしても楽しくないし、何を幸せに生きれば良いのだろう。
うつの旦那なんて、妻も子もかわいそう。友達も離れるだろうな。
こんなことばかり考えていました。
うつは脳の病気です。不安はどんどん沸いてきました。
病気になるとあふれ出てくる不安な感情や自責の念、他人への恨みは、脳が病気だからと考えた方が良いと思います。
脳が回復してくれば、少し冷静になって考えられるはずです。
そして回復は必ず訪れます。ただ、時間が必要です。
焦ったところで、時間は経過しません。
時間が経つのは怖いけど、時間が必要です。
僕は回復の兆候が出てくるまで、3か月かかりました。
今、僕は復職しています。うつになって8か月経ちました。
うつが完治したかどうかは分かりません。薬もまだ少し飲んでいます。
でも、楽しく過ごせています。
今は、うつになった自分を受け入れて、新しい自分を再構築している最中です。
そして、うつになる前に漠然と感じていた生きづらさが、なくなってきています。
うつになって、自分の「幸せ」や「生きる目的」、「自然体の自分」、「なりたい自分」をしっかり考えるようになりました。
先に述べた不安な感情の数々も、いまは下記のように考えられるようになりました。
再発予防はしっかりやった。そもそも人生何があるかなんて分からない。
後ろ指さされるかもしれないけど、信頼してくれる人もたくさんいる。
うつになったことない人に何か言われたら、右から左に受け流せばいい笑
レッテルなんて他人が張るもので、「自分」をしっかりもっていればそれでいい。
自分にとって楽しいと思うことがはっきり分かった。
そして、うつになった自分を、妻も子も友人も受け入れてくれた。
そうは言ってもうつは三寒四温。たまに不安になるときがあります。
でも考えてみれば、うつになる前からよく不安になっていたことに気づきました。
人の目ばかり気にして、何かに怯えて、人に気を使ってばかりの自分は不安ばかりでした。日常の不安になる数でいえば、うつを経験した今の方が少ないです。
だから、うつになって人生終わったと思っている人がいるならば、
今は脳が病気でそう思わせているだけだから、あまり心配しないでください。
うつになっても人生終わりません。