産業医面談について~体験記・思うこと~
公務員に限らず、民間企業でも産業医面談という制度がある組織が多いと思います。
これは、病気で休職している人が職場に戻れるかどうか、その判断のために、会社が契約する医者と面談するというものです。
組織により、産業医の意見がどれほど尊重されるかは、まちまちだと思います。
ただ、主治医は復職可能と判断したが、産業医が不可としたため、会社として復職を認めなかったという事例もあります(判例があります。)。
現にリワークで知り合った方は、産業医から復職可能の判断がなかなかでず、免職の可能性がでてきたと話されていました。
ここからは僕の体験記です。僕は今まで産業医面談を5回受診しました。
①会社を休んで3か月目
病気休暇が切れるタイミングでした。市役所だと、最初の3か月は有休扱いの病気休暇なのですが、その後は休職処分となります。
このころは少し回復してきましたが、まだ不安定で、産業医面談でも涙がでてしまうなどボロボロでした。復職の判断はできないと言われ、その後会社より休職発令の通知がきました。
②会社を休んで5か月目
経過報告です。このときの僕はだいぶ安定していました。色々と吹っ切れていました。
ただ、少しおどおどしていましたね。ちょうどリワークに参加したころでした。
ある程度順調だと言われました。
③復職訓練の1週間前
訓練可能かの判断の時期です。結果は良好で問題なさそうだと言われました。
④復職訓練の1か月経過時点
経過報告です。このころはだいぶ元気でした。
⑤正規復職の1週間前
正規復帰の最終判断のタイミングです。問題ないということで、後日会社より休職解除の通知がきました。
下記より産業医面談を通じて思ったことです。
1 産業医面談はプレゼンの場
主治医の前ではありのままの姿を見せている方が多いと思います。ただ産業医は復職を判断する医者です。産業医との面談を通じて、復職したいのであれば、それ相応のプレゼンを行う必要があると感じました。
上記②のあたりから意識し始めました。逆にいうと①の段階ではそんな余裕はありませんでした。
この人は職場に戻っても大丈夫そうだと判断されるためには、実績が必要です。なので、僕は毎日の生活記録表を面談の度に示し、自分の気力・体力・生活リズムが安定していることを数値で見せていました。例えば気分はその日-2から+2までの間でどの数値だったか、それはなぜか。体力については運動時間などです。
2 きついことを言ってくるかもしれない
医者の性格も人それぞれですが、産業医は結構厳しいことを言う人が多いかもしれません。僕の会社の産業医もそうで「口で大丈夫だと言われても信用できないよ」なんて言われました。結構へこみますよね。産業医面談で体調を崩す人もいるようです。
真意は分かりませんが、これくらいのコミュニケーションにも耐えられなければ、復職は難しいよという意味があったのかもしれません。復職までの試練だと、僕は思っていました。
以上です。一つ注意です。うつが全然良くなっていないときに無理する必要はありません。無理して自分をよく見せた結果、復職後に再発してしまっては本末転倒です。
何よりも焦らずです(焦りに焦っていた自分が言うなって話ですが…。)。
ある程度回復してきて、自分の中で復職しても大丈夫そうだと思ったところで、上記を意識してみると良いかもしれません。僕もそうでした。
そして面談で何よりも大事なのはエビデンス(実績・証拠)です。仕事もそうですもんね。
誰かの参考になれば幸いです。