今さら礼儀正しくしても、もうあなたを見ている先生はいないのよ
喫茶店で並んでた日のこと。結構混んでました。
僕の前は幼稚園年長さんくらいの男の子と母親と父親。
フォーマルな格好をしていました。すごい声が大きくて話の内容が聞こえてくるんです。
どうやら子供の小学校の面接だったみたいです。いかにも教育ママって感じで、子供は面接であまり上手く振る舞わなかったようです。面接の内容について話してるのですが、母親の口調はかなり強めでした。
僕は病気になってからそういう場面がすごく苦手で(自分が言われてるような気がして…)、いつもはヘッドホンで音楽とか聞くようにしてるんですが、その日は子供がかわいそうでずっと見てたんです。
そしたら子供が列からすこし外れてたんですね。ほんのすこし。母親が注意してすぐに男の子は列に戻ったんです。
そしたら母親が言ったんです。
「今さら礼儀正しくしても、もうあなたを見てる先生はいないのよ!」
ショックでした。別に他人の教育方針をとやかく言うつもりはありません。でも子供に言う言葉なのか。子供は思うかもしれません。礼儀正しくするのは権力者の前だけでいいのかと。
もちろん僕には何もできません。普通にコーヒーを注文して席で飲みます。
そして僕が思ったのは、僕がいる社会にはこういう人間がたくさんいて否応無くストレスを与えてくるんだと。だから僕ができるのはそのストレスに対して服従せずに意見を言ったり、受け流したり、無視したりして自分の身を守るしかないって。
もちろん意見を言ってもそのひとが変わることを期待してはいけません。言うことで自分のストレスが減ればいいだけです。その人が変わるかはその人の勝手ですからね。
なんかあまりにもショックで書いてしまいました。僕がその子どもに出来ることは幸せを願うことだけです。