病気休暇1ヶ月目〜何もない〜
診断書を提出して会社を出たその日、自宅最寄りの駅に着いて改札をでると、僕以外の目に見える人間全てが自分より価値のある人間にみえました。
そして僕はなんて無価値なんだろうと涙がでてきたのを覚えています。
家に帰ってからのことは覚えてません。すぐに眠ったと思います。
数日は少し起きては寝てを繰り返してたと思います。
休めた安堵感はありました。でも早く治して戻らないとという気持ちと治るのかという不安がありました。
病院からは好きなことをして過ごすように言われました。
そのときの僕は好きなことがわからなくなっていました。
好きな食べ物、好きな趣味、好きなテレビ、好きなことがなんだか分からなくなっていて、何をしていいか分からない。
自分の考えることに何ひとつ自信がない。
診断書の休暇期間は2ヶ月。当初は2ヶ月も休むのかとびっくりしました。
少し休めば良くなると思っていました。
病院の先生だけでは不安だったので、心理士さんとも相談しながら治療していくことになりました。
やはり最初の1ヶ月はとにかく休むこと。好きなことをやること。
身体は疲れ切っていたので休んでばかりでしたが、好きなものが分からない。何をしていいか分からない。
そんなこんなで1ヶ月が過ぎようとしていました。