潰れないために自分を働き方改革する
政府が進めている働き方改革。その中で残業代の青天井をなくすというものがあります。どんなに忙しくても100時間以上の残業は法律違反になる。
働き方改革自体はいい取り組みかもしれません。でも実態は労働者の働きやすさの改善に繋がらないケースがあると思います。
僕がいた県庁では4~6月は毎年残業100時間オーバーが状態化していました。そこに僕が異動になったと同時に働き方改革で残業100時間以上は違反となりました。もちろん人は増えません。そしてどうなったか。
100時間を超える残業は無申告です。人も増えず、仕事も増えずではそうなります。その結果もらえるはずの残業代がもらえずモチベは下がる。上司からは早く帰れと急かされる。できない自分を責める。ストレスが溜まるという悪循環です。
自治体は動きが遅いです。組織も大きいですし、関係各所の調整が多いですしね。なのでどうしても法律を適用させることを優先せざるを得ない。
政府の働き方改革自体を批判するつもりは毛頭ないですが、一番重要なのは個人が働き方を変える必要があるのかなということです。
早く帰れる時間管理法を身に着ける。無理なものは無理という心の強さをもつ。心のバランスを保てるストレスマネジメントを行う。業務を効率化する思考法を身に着ける。上司との報連相を短縮できるコミュニケーション方法を身に着ける…。
大きな流れに身を任せるだけでは潰れることが今回の経験で身に沁みました。自分を守れるのは自分だけです。自分を守るために「自分自身を働き方改革する」ことが重要だと感じています。