幸せに生きる~うつ病公務員の場合~

うつになったけど復活できた公務員のブログ

2019年にうつになって休職した30代公務員のブログです。今は復職し元気に暮らしています。自分の経験が誰かの参考になれば嬉しいです。

うつになったら自分を変える必要があるのか

僕は「ある」と思っています。人間関係に起因するうつは「ある」。

でも今までの自分を否定するわけではありません。僕の考え抜いた答えは、今までの自分を受け入れてから変わる。

 

追い込まれてうつになると2つの感情がでてくる気がします。それは他責と自責。

 

他責は自分をうつに追い込んだあいつを恨みます。あいつがいなければ俺は元気だったのに。

でも「あいつ」も「そいつ」も世の中にはたくさんいます。辛いけど「あいつ」や「そいつ」につけこまれる自分にも責任があるのです。

 

そして自責。なんて自分は弱い人間なんだ。生きてる価値はあるのか。社会に適応できない自分なんて消えてなくなりたい。

 

休んだ当初僕は自責の念が強く、自分を無価値な存在だと決めつけて沈んでいきました。

そのあと薬が効き始め、睡眠が安定してきて少し回復してくると、他責を考えました。あいつがいなければ。なんで誰も助けてくれなかったんだ。

 

この自責と他責を繰り返していきました。

 

そしてある程度冷静になったときに2つの思考にいきつき、どれを選ぶべきかを考えました。

 

①すべてあいつのせいにして自分を正当化して生きる

②今までの自分を否定して新しい自分として生まれ変わる

 

①を選ぶ方が結構多いような気がします。特に症状が軽い方ですぐに会社に復帰できた人です。なので認知行動療法を学んだりもしていません。この思考の方と話しましたが、うつに追い込んだ人の悪口ばかりでした。自分はやり切ったという思いが強く、話しててしんどかったです。

僕はこのパターンが次に同じ状況に追い込まれたときにもっとヤバイ状態で再発するような気がします。

 

次に②。僕は②を選びそうでした。今までの自分はクソ。だから生まれ変わる。

でも30数年生きてきた自分を簡単に否定なんてできません。今までの人生無意味だったのか。どうして無意味なのか。この思考のせいだ。だれがそうした。親か。学生時代のイジメか…とまた他責に戻っていきます。

だから変わる気力が生まれない。そしてそんな自分はどうせ変われるはずがないと。

 

ただ考えていく中で、僕を思ってくれている友人や妻、子がいることに気づいていきました。こんな僕でも好きだといってくれる人がいたじゃないか。

 

そしたら③の選択肢が浮かんできました。

 

③今までの自分を受け入れた上で新しい自分に生まれ変わる。

 

今までの自分はたしかに生きづらさを感じながら、他人の評価ばかり気にして生きてきたけど、それでも好きといってくれる人達もいたし、辛いなりにここまで頑張ってきたじゃんかと。

そして今までの自分に「おつかれさま」を言えるような気持ちになったんです。

 

だから僕の答えは③。今までの自分に感謝して、受け入れて、新しい自分に生まれ変わる。

そう思えるようになってから、友人や妻子をより大切に思えるようになり、会社や人間関係にストレスを感じにくくなり、新しいことに挑戦できるようになり、少し肩の力が抜けて楽に生きれるようになった気がします。

 

あくまでも僕の出した答えです。色々な答えがあると思うので、ひとつの想いとして参考にしていただければ幸いです。