幸せに生きる~うつ病公務員の場合~

うつになったけど復活できた公務員のブログ

2019年にうつになって休職した30代公務員のブログです。今は復職し元気に暮らしています。自分の経験が誰かの参考になれば嬉しいです。

周りの人間全てが自分より価値のある人間だと思う感覚

これはぼくがうつ病の状態が一番ひどいときに感じた感覚です。


会社に診断書を提出して病気休暇がきまったその日。電車に乗って家の最寄駅に着いて改札を出たとき。本当に目に見えた人全員が輝いてみえました。そして僕は真っ暗でした。みんなニコニコして人と話していたり、どこかに行こうかと忙しなく歩いていたり。子供は無邪気に走ってて、赤ちゃんは母親に向かって何かを訴えて泣いている。

それなのに僕は何をしてるのか。最近は笑うこともなくなった。僕だけ何もできない。そんな感覚でした。


目眩がして誰にも見られたくなく、下を向いて歩きました。何かにすがりたい。そんな思いで本屋に行って役に立ちそうな本を探しました。
そしたらちょうど自己啓発本のコーナーが目に留まったんですよね。僕と同じ30代でそんな本を出してる人もいますよね。意識高い系の本がたくさん並んでて、僕には何にもできてないなと更に凹んでしまって。


平日の真昼間にひとり本屋で涙がでてきました。


僕は自己肯定感が弱く、人からの評価がアイデンティティな人間だったのすが、それに加えて、人と比べる人間なんですよね。


あの人よりは幸せだ、あの人よりは仕事できる、あの人よりは友達が多い。
あの人は頭がいいから自分より上だ、あの人は偉い人だから自分より上だ。


人生に勝負、上下の尺度を取り入れてたんです。そうすると自分がどん底ですよね、それが目に見える人間全てより無価値という感覚でした。


家に帰ってテレビを見ていてもそうです。バライティー番組で頑張る芸能人、ニュースを読むキャスター、オリンピックを目指すスポーツ選手。その全てがキラキラしていて。見るのが辛かったです。


いまは認知行動療法を通じて、自分の考え方を修正しています。長年のクセはなかなか治すのは難しいですが、人に何を思われるかに囚われず、人と比べず、自分自信の欲求、価値観を信じ、自分が主役の人生を今後は送っていきたいです。