幸せに生きる~うつ病公務員の場合~

うつになったけど復活できた公務員のブログ

2019年にうつになって休職した30代公務員のブログです。今は復職し元気に暮らしています。自分の経験が誰かの参考になれば嬉しいです。

勇気

うつ病になって人生における勇気の重要さを実感しています。この休み中にある本を心理さんに紹介されて読み返しました。

 

「嫌われる勇気」

 

もう2年前くらいに超超超超ベストセラーになった本ですよね。

僕も昔読んだこともあったんですね。しかも当時アドラー心理学ってすごいわ…って感動して。この生き方を身に着けようと思ったり。でも元気なときって忘れちゃうんですよね。3日坊主。

 

今回病気になって読み返して、ある内容がバチっときたんですよ。

こんなことが書いてありました。

 

人はみんなライフスタイルを自分で決めていて、それは自分にとって不都合なライフスタイルでもあえて変わらないと自分で決めている。変わらないと決めているうちは、こうすれば変わることができたのにという希望をもつことができるから

変わる勇気を実行するより、変えない不都合の方が居心地がいい。

 

超ベストセラーの内容を書くのは超恥ずかしいですが、病気になって改めて響いたんですよね。

 

僕は人に嫌われたくなくて、みんなにいい顔していい人だと思われたくて、自分に自信がなくて、人と比較ばかりして自分を保っていて。

なんか生きづらいと思いつつも、自分をごまかしていても、それなりに生きてこれたからずっとそのままでいたんですよ。

そしてこんな性格になってしまったのは親の育て方とかトラウマが原因で、あれが無かったら幸せだったのにという言い訳をもって現状を変えようと全くしなかったんです。

 

おかしいなと色々思っていても何も変えようとしなかったことは、うつ病になったひとつの原因だと思っています。ずっとそのままにしていた結果爆発した。

だから病気になってすべてまっさらになって、変わらないとこれからの人生幸せに生きることができないと決心して、今回一世一代の勇気を出したんですよ。

 

それは親に意見を言うこと。30過ぎたおっさんが何言ってんねんって思いました?

 

家庭環境は決して悪くはなく、父母兄妹仲はいいと思います。はたから見たら絵に描いたような幸せ家族。でもそれはずっと僕の我慢があって維持していたと思っていました。僕の親は長男の僕に対して本当デリカシーなくてね。しかもやたら厳しくて。

 

長男だから男だからって理由で何かと負担を強いられました。

失敗すると激昂されたり殴られました。

僕の大学の学費は400万円奨学金借りてるのに妹はなし。

思春期に足が短い、鼻が低い、目が細い、ニキビがひどいとバカにされて、対人関係に自信がもてなくなりました。また運が悪いことに妹は僕と違って端正な顔立ちしてるんですよ笑

 

幼少のころから怒られるの怖くて、何をされても言われても不利なことでも我慢して良い子ちゃんでいて。反抗なんて一度もしたことありません。

両親はそんな僕の思いに全く気付いてませんでした。僕の妻の前で、今の僕があるのは私達の育て方が良かったとか言うくらいですから。

 

そして今回病気になって実家に帰ったある日。妹の旦那もいる前でこんなことを言われたんです。

 

「お前はケチ臭い」

 

僕が病気になって生活が苦しいのも知っているのに。その時は何も言わず笑ってごまかして我慢しました。

 

その後頭から離れなくて。信じられなくなって。親が嫌いになって。絶縁しようとかもう一生孫の顔見せないとか色々考えて。でもこれは勇気の問題だって思ったんですね。

 

それで両親に伝えようと心に決めたんです。今まで言われてきたこと、自分の考えていること、おかしいと思うこと…そのすべてを幼少期からすべてノートに書きなぐって。それでもし伝えた上で関係が壊れてしまうものだったらそれまでだったと納得することにしました。

 

ケチ臭いって言われて1ヶ月後くらいですかね。話があるって実家に行きました。もう両親はあっけにとられた顔をしていていました。

それで僕は前提として、うつ病で頭がおかしくなった訳でもなく、家族関係を壊すつもりもなく、自分の思うことを伝えに来たと話したんです。

 

2時間くらい話し合いましたかね。お互いに考えていたことを。

両親は本当に驚いていました。泣いてました。そりゃ30年間優しい良い子の僕にそんなドロドロな感情があったなんて聞けばね。

めちゃくちゃ謝罪されました。でも両親も子育てに追い込まれていたことや、両親なりの考えがあったことを知ることができました。

 

それ以降家族の関係はどうなったかというと…すごく良くなったんですね。

今まで僕の中で両親の繋がりが上下だったのが、横になった感覚でした。そして勇気を出して本当に良かったと思いました。

 

これは家族の中の話ですが、これからの色々な人間関係の中で僕はこの勇気を発揮していければと考えています。